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看護師の方へ〜看護師の仕事最前線〜看護師の転職,再就職,求人情報最新版


 当サイト初の職業別特集ページは、看護師さんの就職・転職・求人情報についてのページです。

1 看護師は最高の売り手市場

 周知の通り、今や医療業界は超売り手市場。つまり、医師、看護師、薬剤師さんをはじめ、医療業界に従事する方にとっては労働者側が仕事を選べる、とても良い時期ですね。看護師不足は深刻な問題にさえなっています。

 看護師の仕事といえば、二交代(2交替?)で夜勤もあって夜間中も走り回っているような、超ハードなイメージ。実際、看護師さんの中にも仕事の悩みを抱える方も多いのではないかと思います。

 今は看護師さんにとって何が何でも我慢しなければならない時期ではない、とも言えますね。私が病院に通ったときも、看護師さんに罵声を浴びせる医師がいたところが結構あります…。日々、辞めたい、辞めたいと苦痛に耐えて仕事をするぐらいなら、いっそ職場を変えてみることを検討してみては?

 看護師さんの年収といえば、平均で450万円〜500万円とも言われています。地域や仕事の種類によっても多少違いはあるのでしょうけど、女性の多い仕事の中では高給であるといわれていますね。私の知人看護師には平均年収をはるかに超える給料をもらっている方もいます(労働条件はかなり厳しいみたいですが…)。

 今看護師の仕事に従事している方でも、給料等を考えて転職を検討されている方も多いと言われています。ちなみに、世の若手エリート層(東大卒など)でいわゆる有名大手企業に就職した人たちの多くは、入社してからもずっと転職情報を収集し続けています。これは彼らが引く手あまたで自分たちが「売り手市場にいること」を自覚しているからです。今や看護師さんはその資格だけでも「売り手市場」。これに経験やスキルが加われば、より条件の良い(給与面だけでなく労働条件も含め厚待遇の)仕事先が見つかる可能性が高いのです。

2 看護師になりたい方(これから看護師を目指す方)

 今年度(2010年度)大学を卒業する予定の学生の内定率は、前年をさらに下回り60%を切るという前代未聞の就職氷河期です。そして、この就職氷河期は確実に予測することができないので運に左右されますよね。しかし、わが国の高齢化社会は今後もいっそう進むわけですから、医療業界が就職難になる可能性は限りなく低いと思われます。(制度の大幅改善がない限り、医師不足、看護師不足も続きますね。)

 看護師を目指す方が「就職できない」ことを気にする必要はあまりなく、心配すべきは看護師資格の取得までの道のりと看護師として仕事を始めてからの精神力となることでしょう。準看でなく正看の免許を取りたい方はかなり勉強しなければなりませんし。男性看護師も珍しくなくなってきています。(ちなみに看護「士」との表記が依然されていることを良く見かけますが今では間違いです。現在は医師と同じく看護「師」が正しい表記です。かつて女性を看護婦、男性を看護士としていた名残りです。)

 また、看護師の「売り手市場」は、結婚後離職した方にとってもありがたいことで、一般のご年配の方にとって再就職・転職が極めて困難であるのに比べて、看護師として復職をお考えの方にとってはすごく良い時期です。うらやましい限りです。

3 看護師に関連した用語紹介

■看護師(正看護師)(正看護士になるには・正看護士になるためには)

 看護師は看護高等学校(看護科、専攻科の5年間)、看護専門学校、看護短大、大学(看護学部・医学部保健学科など)で養成教育が行なわれ、卒業すると看護師国家試験の受験資格が得られる。実際には卒業見込みの段階で国家試験を受験できるが、最終的にその年度で卒業できなければ、試験で合格点以上を獲得しても不合格扱いになる。国家試験に合格すると、申請により厚生労働大臣から看護師免許が交付され、看護師としての活動が可能になる。准看護師に対して俗に正看護師(略して正看)と呼ばれることもある。ちなみに、大学といえば奨学金制度があるので、学費の心配がある場合は各大学に相談しに行くとよい。

■准看護師

 准看護師(略称・准看)は准看護師学校(准看護師養成所)あるいは看護高等学校卒業後、都道府県知事試験の受験資格が与えられ、知事試験に合格すると都道府県知事から准看護師の免許が交付される。准看護師資格しか持たない者でも「看護師」と名乗る場合が多い。准看護師が日本で設けられている背景には、戦後の看護師不足に対応するための暫定措置という性格がある。看護師には、ますます高度な専門的知識や技術が要求されるようになりつつあり、日本看護協会は、准看護師制度の廃止を希望しているが、幅広い労働条件の看護労働力を求める日本医師会などの要望もあり、検討段階にある。

 厚生労働省の准看護婦問題調査検討会報告では、21世紀初頭の早い段階を目途に看護婦養成制度の統合に努めることを提言しているが[2]、直後に日本医師会は反対意見書を取りまとめている。背景には、准看が正看より安く使える労働力であることが挙げられる。その一方で看護師しか雇用しない医療機関も存在する。現在、准看護師の養成校は徐々に減りつつあり、2004年から、10年以上の臨床経験のある准看護師を対象に看護師となるための通信制の移行教育が始まり、2006年にはこうした教育を受けた者が国家試験を受験している。

■認定看護師

 認定看護師とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動を行う者をいう。認定看護師は以下の3つの役割を担うとされている。
1 実践:個人・家族・集団に対し、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践
2 指導:看護職に対し看護実践を通して指導
3 相談:看護職に対するコンサルテーション

 認定看護師を目指す条件としては、まず、日本国の保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許を有しており、実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)が必要である。それらを満たした上で認定看護師教育機関(2007年7月現在23施設)にて認定看護分野に応じた認定看護師教育課程(6ヶ月・600時間以上)を修了し、認定審査(筆記試験)に合格すると、認定看護師認定証が交付され、認定看護師として登録される。

 特定されている認定看護分野についてみると2008年6月現在で、以下の19分野を特定している。@救急看護、A皮膚排泄看護、B集中ケア、C緩和ケア、Dガン化学療法看護、Eガン性疼痛看護、F訪問看護、G感染管理、H糖尿病看護、I不妊症看護、J新生児集中ケア、K透析看護、L手術看護、M乳がん看護、N摂食・嚥下障害看護、O小児救急看護、P認知症看護、Q脳卒中リハビリ看護、Rガン放射線療法看護。

■専門看護師

専門看護師とは、日本看護協会専門看護師認定試験に合格し、より困難で複雑な健康問題を抱えた人、家族、地域等に対してより質の高い看護を提供するための知識や技術を備えた特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有する看護師のことをいう。専門看護師は以下の6つの役割を担うとされている。
1 実践:個人・家族または集団への卓越した看護実践
2 相談:看護職等へのコンサルテーション
3 教育:看護職者に対する専門分野の教育的機能
4 調整:保健医療福祉チームへのコーディネート
5 研究:専門知識・技術向上及び開発をはかるための実践の場における研究活動
6 倫理調整:個人・家族または集団の権利を守るための倫理的問題や葛藤の解決

 日本では、看護系大学の大学院修士課程に日本看護系大学協議会の認可を受けた専門の教育課程が設置され、その修了と必要な実地経験年数も踏まえて日本看護協会が個々の専門看護師の認定を行っている。この認定期間は5年であり、その後も5年ごとに研究業績など所定の書類を添えて更新手続きをとる必要がある。

 特定されている専門看護分野についてみると、2008年6月現在、以下の10分野が日本看護協会により特定されている。専門医などと同様に専門看護師の有無等を医療機関の広告などに示すことが認められている。@がん看護、A精神看護、B地域看護、C老人看護、D小児看護、E母性看護、F慢性疾患看護、G急性・重症患者看護、H感染症看護、I家族支援。

■訪問看護師

 訪問看護師とは、訪問看護を行う看護職者の事を指し、保健所や市町村保健センターなどから行政の立場で家庭を訪問し、保健指導などを行う保健師とは区別される。諸外国における類似の職種としてはDistrict Nurse(英), Visiting Nurse(米)などがある。日本で訪問看護師として活動するためには、看護師の国家資格が必要になるほか、市町村によっては訪問看護の研修が義務付けられている場合がある。
出典:ウィキペディア